佐藤巧 (工学者)
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佐藤 巧(さとう たくみ、大正11年(1922年)9月20日 - 平成30年(2018年)3月9日[1])は、日本の工学者、建築学者。東北大学名誉教授。
人物
[編集]飯田須賀斯に師事する。専門は古建築学で、日本住宅および集落史、東北地方を中心とした中近世の古民家、社寺、城郭建築などの調査、保存研究で知られる。戦災で焼失した伊達政宗の霊廟瑞鳳殿の再建、仙台城復元計画なども業績の一部である。宮城県、山形県、岩手県、仙台市それぞれの文化財保護審議委員を長く務めた。
来歴
[編集]- 大正11年(1922年) 山梨県甲府市(旧甲運村川田)生まれ
- 昭和19年(1944年) 第一早稲田高等学院 理科 卒業
- 昭和22年(1947年) 早稲田大学 理工学部建築学科 卒業
- 昭和24年(1949年) 同大院 建築学専攻 中退、同大 第二理工学部 助手
- 昭和26年(1951年) 東北大学 工学部建築工学科 助手
- 昭和37年(1962年) 工学博士(東北大学)論文の題は「近世武士住宅の形式に関する研究」[2]。
- 昭和40年(1965年) 建築学科 助教授
- 昭和41年(1966年) 同 教授
- 昭和61年(1986年) 定年退官、同大 名誉教授
- 昭和61年(1986年) 東北工業大学 工業意匠学科 教授
- 平成2年(1990年) 同大 客員教授
- 平成5年(1993年) 退職、以降は佐藤巧古建築研究会を主宰
受賞歴
[編集]- 昭和56年(1981年) 日本建築学会賞(論文)『近世武士住宅に関する研究』
- 昭和63年(1988年) 仙台市政功労賞
- 平成7年(1995年) 日本建築学会東北建築賞(業績)
- 平成11年(1999年) 勲三等旭日中綬章
参考文献
[編集]- 『佐藤巧教授著作目録』東北大学記念資料室、1986年